掲示板です。お気軽に! 1988706


これは生徒たちに何かを伝えられたかもしれない日の話

1:従業員N :

2015/12/17 (Thu) 21:43:36

一輪車を練習していると、転ぶ度に大きく笑う声が聞こえてきた。
40歳を過ぎた大のおとなが一輪車に跨り、よろよろと何度も転倒し(以前も書き込んだ「いつか後頭部を強く打って死んでしまうかの」ように)、そしてまた壁に掴まりよろよろと繰り返す私Nの姿が、既に上手に乗りこなす高学年には嘲笑う対象になっていたようだ。
http://batting.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=5271297『教えることと、教わること』

何かを言わなければと思った、、けど、やめた。
たしかに傍から見ればあらゆる意味でひどく滑稽だっただろうし、なによりもそんな生徒の為に練習の手を止めなければならない時間がもったいなかったからだ。

そんなとき、体育館の端から女の子の叫ぶような声が、その場の空気を切り裂いた。

「笑うな!!!」

叫んだ彼女は小学校3年生。上級生に向かって勇気をふり絞った叫びだ。
その日の最後に私Nに、こういってくれた女の子。
「N先生、すごいよ!一日でそんなに乗れるようになるなんて!先生に抜かれないように私ももっと練習しなきゃ!」

昨日はあの日から一週間後の水曜日、再び小学校でジャグリングやけん玉を教える日。この日も自分の職務は「自主練習」にて、早速一週間ぶりの一輪車練習を開始。あああ、また転ぶ、やっぱり転ぶ。

あの笑っていた高学年が、ふいと近づいてきて仕方なさそうに(いや、照れくさそうに?)沢山のアドバイスをくれた。
お蔭で今日も一輪車で体育館を横切るところまでは問題なし。生徒たちの間も問題なし。

パフォーマンスをするとき、この身体を張って見せるとき、観てくれる子供達が何か一つでも今までとは違った「うわぁ!」を感じてほしい、、そんな風にいつも考えている。
「楽しかった」「不思議だった」「すごかった」「カッコ良かった」、、もしかしたら「自分も出来るようになるかなぁ?」そして「やってみたい!」などなどと。

今回はパフォーマンスじゃなかったけど、、これは生徒たちに何かを伝えられたかもしれない日の話。
2:檀蜜フォーエバーUさん :

2015/12/19 (Sat) 09:58:43

すごくいい話ですねー!
先生・生徒とか、大人・子供とか、上級生・下級生とか関係なく、思ったことをそのまま言えて、皆で成長できる社会がいいですねー。
朝から感動で号泣です。ウソつく大人になってごめんなさい。
3:従業員N :

2015/12/19 (Sat) 12:00:09

壇蜜フォーエバーUさん、コメントありがとうございます。私Nは朝からこのコメントで大爆笑です。どこからウソか読者に残すリドル・ストーリー。勉強になります。

さて、こんなことがありました・・・という話を書き込ませていただきました。3年生の女の子・高学年の少年少女達が、この出来事でどんなことを感じてくれたか、どんなことを子供たちの自身の中で意識し、自身を振り返り、そして実感に至ったのか、、。
大人はなんでもすぐに言葉にしてしまう癖があります、「危ない!」「こうした方がいい!」「これ楽しいよね!」そして「ダメ!」などなど。もちろん私Nもついそうしがちです。
しかし、この時はぐっと堪えて口に出さなくて良かったな、、と、心からそう思いました。
子供たちはよく大人を観ています。自分の活動や努力や背中で子供達の何かを奮い立たせられるよう、、そんな理想をいつまでも考えます。
そう、先日、引退を表明したなでしこジャパンの澤選手のように。そう、鹿児島のイチローさんのように。

  • 名前: E-mail(省略可):
  • 画像:

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.